Heals設立シンポジウム:傷ついた医療事故当事者へのケア


医療有害事象が発生したとき、患者遺族はもちろん、事故に直面した医療者も深く傷つき苦悩することになります。多くの医療者は、抑鬱状態に陥り、何度も事故の様子がフラッシュバックするなど、いわゆるトラウマを抱え込むことになり、体調に影響がでる場合もあります。医療者としての自信も喪われ、現場に戻れず、なかには自罰意識が昂じて自殺に至るケースもあります。どのように見守り、声をかけ、あるいは支援をしていくのか、周囲の医療者も、日常からそうした知識を身につけ、また病院として、支えのシステムを備えていく必要があります。事故後に、患者家族の悲嘆と心理状態に適切に対応していくことの重要性は、メデ ィエーションのモデルなどを通じ、これまでも強調されてきました。それとまったく同等のケアとサポートが、事故当事者の医療者にも必要です。こうした考え方やシステムのあり方を検討していきます。

日 時 平成29年12月23日(土・祝)13:00~17:00


場 所 損保ジャパン日本興亜 日本橋ビル2階 会議室


定 員 200名


参加費 2000円

プログラム


13:15 開会挨拶


13:30 Heals の理念 永尾るみ子(Heals代表)


14:00 傷ついた医療者の心理とケア 曽根美恵・臨床心理士(青山心理発達相談室)


14:30 ピアサポートのしくみと過程 井上真智子(浜松医科大学教授)


15:00 ビデオ・メッセージ アメリカのピアサポート先進病院から

MITSS(Medical Induced Trauma Support Service) Linda Kenny氏

Johns Hopkins University Albert Wu 教授


15:20 Heals の果たすべき役割 和田仁孝(早稲田大学教授)


15:50 休憩


16:00 パネルディスカッション コーディネーター大磯義一郎(浜松医科大学教授)


17:00 終了


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